2026.07.15骨粗鬆症について
【骨粗鬆症について】
骨粗鬆症は、年齢とともに骨がもろくなり、折れやすくなる病気です
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の量が減り、骨がスカスカになって折れやすくなる病気です。 高齢になるほど多くみられ、特に女性は閉経後に急速に進行しやすいと言われています。
骨粗鬆症は痛みが出ないことが多く、気づかないうちに進行してしまうため、 「気づいたら骨折していた」というケースが少なくありません。
■ 骨粗鬆症で起こりやすい骨折
骨粗鬆症があると、次のような骨折が起こりやすくなります。
- 大腿骨近位部骨折(太ももの付け根)
- 脊椎圧迫骨折(背骨)
- 橈骨遠位端骨折(手首)
- 上腕骨近位部骨折(肩)
これらは高齢者に多い骨折ランキングにも入っており、 骨粗鬆症があると骨折のリスクが2〜3倍に上がると言われています。
■ 骨粗鬆症が要介護につながる理由
骨粗鬆症そのものは痛みが少ない病気ですが、 骨折をきっかけに要介護状態になることが多いと言われています。
その主な理由は以下の通りです。
- 歩けなくなる(大腿骨骨折・脊椎骨折)
- 筋力が急速に落ちる(動けない期間が長くなる)
- 転倒が怖くなり外出しなくなる
- 入院や環境の変化で認知機能が低下することがある
- 再骨折を繰り返し、生活の自立度が下がる
骨粗鬆症は「骨が弱くなる病気」ですが、 その影響は 生活・自立・健康寿命 にまで広がります。
■ 当院で行っている骨粗鬆症の検査
骨粗鬆症は検査をしないと分かりません。 当院では以下の検査を行っています。
- 骨密度検査(DEXA法) → 骨の量を正確に測定できます
- 血液検査 → 骨の代謝状態を確認します
- 生活状況の評価 → 転倒しやすさ、筋力、栄養状態などを総合的にチェック
検査は痛みもなく、短時間で終わります。
■ 骨粗鬆症の治療
- 内服薬
骨の量を増やす薬、骨の吸収を抑える薬などがあります。
- 注射薬
月1回・半年に1回など、負担の少ない治療もあります。
- 栄養指導
カルシウム・ビタミンD・タンパク質の摂取が重要です。
- 運動指導
転倒予防のための筋力トレーニングやバランス訓練を行います。
■ 骨折を防ぐために大切なこと
骨粗鬆症の治療と合わせて、次のような生活の工夫が大切です。
- 家の中の段差や滑りやすい場所を見直す
- 手すりや滑り止めマットを活用する
- 適度な運動で筋力を保つ
- 栄養バランスの良い食事を心がける
- 定期的に骨密度検査を受ける
当院では、リハビリスタッフや地域連携室と協力し、 「転ばない・折れない生活」を一緒に考えます。
■ 患者さま・ご家族へ
骨粗鬆症は、早めに気づいて治療を始めることで、 骨折を防ぎ、健康寿命を延ばすことができる病気です。
「最近つまずきやすい」「背が縮んできた気がする」 そんな小さな変化でも、どうぞお気軽にご相談ください。
地域の皆さまの“骨の健康を守る病院”として、 寄り添いながら支援いたします。